冬の重要栄養ゼラチン
体内のコラーゲンを合成し、美容だけでなく冬場の健康を守る重要な成分としての「ゼラチン」を紹介。
栄養学博士 落合敏氏
●ゼラチンとは
落合氏コメント「ゼラチンは我々人間の体内に元から存在する成分であり、
約60兆個あるという人間の細胞の隙間をくまなく埋めて、
支えるなどの重要な役割を持っている。
冬場は特に多くゼラチンを摂ることが必要になってくる」。
◇ゼラチンを体内で効果的に摂るには
ゼラチンは体内に摂取されても、ほとんど吸収されない。
腸内で酵素などによって消化・分解されてペプチドという成分になるが、
ここでもほとんど吸収されることはない。ここからさらに分解され、
細かい粒子のアミノ酸へと変化することで初めて腸内で吸収される。
そのため、ひと工夫した調理法によってゼラチンを体内で
アミノ酸に変えやすくすることが必要である。
◇ゼラチンの1日に摂りたい摂取量
ゼラチンの1日の代謝量が4gなので、「5g」は必要である。
◇最も効果的な肉類のゼラチン
「鶏の軟骨」に含まれるゼラチンである。
◇鶏の軟骨の効果的な摂り方
鶏の軟骨を「酢」に漬け込み、その後「スープ」にして食べると良い。
酢の酢酸が軟骨のカルシウム・タンパク質を分解するので、
体内でより早くアミノ酸へと変化しやすくなるからである。
また、スープにはそれらの栄養素が豊富に溶け出しているので、
効率よく摂取することができる。また、軟骨を1日に摂る適量は30gとされている。
◇最も効果的な魚類のゼラチン
「カレイ」に含まれるゼラチンである。カレイは他の魚類に比べ、
ゼラチンの含有量が非常に多く、特にえんがわの部分に多い。
◇カレイの効果的な摂り方
水の変わりに「麦茶」を加えた「炊き込みご飯」にして食べると良い。
魚のコラーゲン(ゼラチン)は水溶性なので、
麦茶に溶けたゼラチンをご飯が全て吸収して摂りやすくするだけでなく、
ご飯に含まれるタンパク質はゼラチンの吸収を高める働きがある。
さらに麦茶にはピラジンという香り成分も含まれているため、非常に効果的な調理法といえる。
また、カレイの1日に摂る適量は120gとされている。
◇最も効果的なイカ・タコ類のゼラチン
マダコなどの「タコ」に含まれるゼラチンである。
タコはイカの3倍以上ゼラチンを含んでいるからである。
◇タコの効果的な摂り方
「生」のまま、「納豆」と合わせて食べると良い。
タコのゼラチンは高温になると壊れてしまうため生食が良い。
また、納豆の成分である納豆菌(酵素)がゼラチンの分解を早めるため、
合わせて食べることで効果が高まる。
さらに、タコの1日に摂る適量は270gとされている。
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